「予算があえば平屋の間取りを検討したい」「広い敷地があれば平屋建てにしたい」と考えてはいませんか。
昨今、子育てを終えたシニア夫婦に限らず、幼いお子さんをもつ30代の若いご夫婦まで幅広く、平屋の購入にいたるケースが多いようです。
現在、本気で平屋の住まいを検討されている方であれば、平屋建て特有の住み心地や間取りの配置が大変気になっていることでしょう。
このページでは、平屋のメリットと間取り図・外観を紹介していきます。
■目次
平屋の間取りが人気な理由
1.間取り設計が自由
平屋の間取りは一般的に自由度が高く、複雑でこだわりのある間取りを実現できます。
平屋は階段がないため、設計において上下階の整合性を考える必要がありません。また二階建てと異なり、間取り全体を視野に入れることができるため、設計上、構造体をイメージしやすく、自由度の高い間取りを組むことができるのです。
例えば、屋根の傾斜を利用して天井を高くしたり、また天井に窓(天窓)を設けて自然な明かりを取り込むことで、開放的な空間を作り出すことが可能です。
予算の都合上、延床面積が狭かったとしても、高い天井や採光計画によって狭さを感じさせない、ゆとりある暮らしを生みだすことができるようになるのです。
2.自然と調和できる
平屋の間取りは、外部との調和を豊かに築けるのも魅力の一つです。なぜなら平屋の設計は、窓の位置やサイズに対する自由度が極めて高いからです。
例えば、壁一面を開口にしたり、2面開口にすれば、各部屋ごとに自然の心地よさを堪能することができます。またエントランスから個室までの動線では、外の景色を眺めながら自然の中を散策するという感覚を味わうこともできます。
また、郊外であるならば、緑あふれる立地を生かして、自然との繋がりが楽しめる土間や、デッキスペースを備えた平屋をつくることも可能です。窓から差し込む光が部屋全体を穏やかに照らし、オーガニックな時間を堪能できることは、平屋の間取りの最大の魅力です。
3.大空間にいるような住み心地
平屋の間取りは実際よりも、大空間にいるような住み心地を可能にします。
なぜなら平屋の間取りは、室内から屋外へに限らず、家全体に視線が水平方向に伸びるデザインで設計されているからです。その結果、平屋は他の部屋との連続性によって、伸びやかで、開放的な空間体験を実現させることができるようになります。
例えば、「口の字型」などの間取りは、より伸びやかで、広い空間を感じさせる平屋の人気デザインとなります。気になる外からの視線に対しては、「建物の向きや境界線からの隔離などで、開放感を損なわずにプライバシーを守るようにしてくれる設計です。
4.おしゃれで優雅な外観
現代の平屋の外観はおしゃれで、優雅に設計されています。平屋のたたずまいは、シンプルであるものの、外観に趣きと優雅さを備えます。
なぜなら平屋は、階高がないために屋根の存在感がひと際増すからです。
平屋の家であれば、シンプルな四角形の切妻屋根であっても、おしゃれで優雅な感じに仕上げることができます。無駄な要素をそぎ落とした、まさに「シンプル IS ベスト」な佇まいの平屋に魅力を感じる方は多いです。
5.家族を感じられるオープンな空間
平屋の間取りであれば、室内のどこにいても、家族の気配を感じることができます。平屋は二階建てと違い、視線が水平に抜け、家全体の様子を感じ取ることができるからです。
例えば、ダイニングと子ども部屋の間に仕切りがない設計にすれば、幼い子どもにも目が届くため、余計な心配をしないで済みます。また、愛犬といっしょに子供たちが自由に空間を行き来しながら走り回る様子は微笑ましいものです。
家族とのコミュニケーションを大事にしたいのであれば、どこにいても家族の様子が見える平屋のオープンな間取りは非常に魅力的です。
画像(キャプション:子どもたちや愛犬が元気に走り回る空間)
6.バリアフリーがいらない
平屋の間取りは、バリアフリーがいらないため、終の棲家として一生住むことができます。
階段の上り下りのない生活は高年齢に限らず、想像以上に快適なものです。また、段差がないことで、掃除が圧倒的にラクになることも、主婦にとっては魅力。お掃除ロボットを使えば、掃除の手間と時間を大幅に軽減できるでしょう。
超高齢化社会を迎える日本で、古き良き平屋の間取りは、人生に安らぎと安心を与えます。
7.地面に近い心地よさ
中庭を囲む間取りの平屋であれば、すべての部屋から緑や土を間近に楽しむことが可能です。平屋の暮らしは、地面との距離が近いという良さがあるため、外も部屋の一部として計画します。例えば、中庭を囲むように家に凹凸をつくり、家のどこからでも庭が視界に入り、外とのつながりが感じられるプランにしました。2階建てに比べ、床面積の割に開口も多く取れるため、住宅地の中の平屋でも光と風が十分に取り込むことができます。
8.地震や災害に強い
平屋は、地震や台風などの災害に強い設計がされています。なぜなら、複階層と比べて建物の高さが低く、重量が軽い構造だからです。
エントランスからLDK・個室に至るまで、すべてが地続きの空間であるために避難がしやすく安心です。
9.省エネ・経済的
平屋の間取りは、換気の効率がよいです。それは「風動線」が複階層よりも圧倒的にシンプルなためです。
例えば平屋の間取りでは、1フロアの部屋数が多くなるため、各部屋を可能な限り2面以上を外に面するようにして通風の確保ができるよう設計します。また、外壁や屋根などのメンテナンスをしやすいというメリットがあります。
10年20年の長いスパンで考えると、平屋は非常に経済的であるということがわかります。
平屋の間取り図15坪・モデル画像
ご夫婦だけで住まわれる方や独身の方、もしくは実家の敷地内に小さく平屋を建てたいという方は、建坪20坪未満の平屋を検討するのもよいでしょう。
平屋は間取りをコンパクトにして小さく建てれば、低予算でマイホームが実現できるのが魅力だからです。
しかし、ローコストで平屋を建てたいのであれば、注意すべきポイントが1つあります。
それは図面ができた後、予算調整のために床面積を減らしてはいけないということです。なぜなら、単純に床面積を縮小しただけでは構造的、かつデザイン的にアンバランスな平屋となり、大幅な図面修正のための手間とコストが発生してしまうからです。
平屋住宅を予算内でローコストで作る際の成功のポイントは、プランニングの初期の段階から施工主にしっかりと間取りのイメージを伝え、狭小平屋住宅の設計を練ってもらうことが大切です。ここでは建坪15坪〜19坪の平屋を紹介していきます。
黒い外観と自然との融合がおしゃれな15坪の平屋

参照:プラン・リーブル
ブルーをアクセントカラーにしたおしゃれな15坪の平屋

参照:大紘建設
ブルーのガラススタイルがおしゃれな18坪の平屋
参照:大紘建設
平屋の間取り図20坪・モデル画像
20坪~29坪の平屋の間取りは、2LDKと3LDKタイプが中心です。間取り設計によって異なりますが、一般的には部屋数が少なければ、壁の両側を仕上げるための材料費はもちろんのこと、それに付随する扉や照明、コンセントが不要となりますので、2LDKタイプのほうが価格は安くなります。
希望とされるライフスタイルや家族構成に合わせて、理想の平屋の間取りを実現しましょう。
コンパクトな20坪の平屋

参照:トヨタホーム
輸入住宅の平屋設計


和風の平屋設計

参照:庵原建設
平屋の間取り図20坪3ldk・モデル画像
参照:相互企画
平屋の間取り図25坪・モデル画像
緩勾配の片流れ屋根の平屋
参照:かえで建築工房
平屋の間取り図30坪・モデル画像
30坪~39坪の平屋の間取りは、3LDKと4LDKタイプが人気モデルです。
とくに、子育て中(子ども1人~2人)の若年夫婦に人気があります。
部屋のどこにいても家族の様子がわかるオープンな雰囲気の間取り。子供とのコミュニケーションが自然と密となり、家族の絆を深められることが、平屋の間取りの素晴らしさです。
大屋根を生かした平屋
参照:アエラホーム
紺と白の色使いがおしゃれな外観
参照:丸三ホーム


参照:トヨタホーム
平屋の間取り図30坪3ldk・モデル画像
参照:相互企画
平屋の間取り図30坪4ldk・モデル画像
小屋裏収納付きの平屋

参照:株式会社リューケンハイム
ホワイトとダークトーンが印象的な平屋
参照:相互企画
平屋の間取り図40坪・モデル画像
40坪~49坪の平屋の間取りは、実際よりも、大空間にいるような住み心地を体感できます。それは、視線が水平方向に抜け、伸びやか、かつ開放的な体験が得られるからです。
例えば、リビングに立てば、キッチンにも寝室にもテラスにも視線が抜けて、いない部屋がいる部屋として体感できるのです。つまり、本来は見えない部屋が見えることで、実際の部屋以上に広がりを感じることができるようになります。
一直線に伸びた長い廊下を、子供たちや愛犬が駆け回る光景を楽しめるのは、40坪以上の広い平屋住まいの特権かもしれません。参照:トヨタホーム
バリアフリー設計の平屋


参照:パナソニックホームズ
平屋の間取り図50坪・モデル画像
ガレージを住まいに融合させた平屋


参照:TamaHome
無垢材と煉瓦作りの平屋

参照:セルコホーム
平屋の間取り図2ldk・モデル画像


参照:三井ホーム
二人住まいの平屋

参照:アイケーホーム
平屋の間取り図3ldk・モデル画像
勾配天井の解放感ある3LDKの平屋
参照:アイケーホーム
平屋の間取り図4ldk・モデル画像
北欧風の輸入住宅平屋
参照:スウェーデンハウス
平屋の間取り図5ldk・モデル画像
参照:フォレストホーム

参照:小沢工務店
平屋のおしゃれな外観・モデル画像
鉄骨造りのおしゃれな平屋

参照:プラン・リーブル
自然素材がおしゃれな大空間の平屋
参照:R+house
淡い橙色の外壁がおしゃれな平屋
参照:ハートムリビング
和と洋が融け合うおしゃれな平屋

参照:ミサワホーム
タイル貼りがおしゃれな平屋

参照:ワールドハウス
白を基調としたおしゃれな平屋

参照:ワールドハウス
まとめ
いかがだったでしょうか?このページでは平屋住宅の間取りについて紹介しました。
古き良き平屋住宅が備える機能性と、現代に合わせた平屋のデザイン性に魅力を感じた方は、一度、注文住宅専門の窓口で無料相談をされるのも良いと思います。